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近年、ママ振を着て成人式に参加する女性がかなり増えてきました。お姉さまや親戚さんの振袖も含めると、全体の約3割の女性が、誰かの振袖のおさがりを着ているそうです。ただし中には「ママ振のデザインが地味すぎて成人式に着ていきたくない…」と思っている人も、少なからずいる様子。あなた自身、そう思っているかもしれませんね。ここでは、ママ振が地味と言われる理由と、それでもママ振を着るべき理由をまとめました。
ママ振が地味だと言われる主な理由は、次の2つでしょう。
ママ振を前にして、「普通に花が描かれているだけで、何だか柄が古いような気がするんだけど…」と思う人がいるかもしれません。でもご安心ください。その古い感じの柄は、どんな振袖レンタル店でもメインで扱っている「古典柄」と呼ばれるもの。現在でも人気の柄です。
現代の華やかな柄の振袖に比べると、昔の振袖は柄の数が少ない傾向があります。柄の数が少ないことを長所と感じるか短所と感じるかは、人それぞれでしょう。
もし柄が少ないことが気になるならば、ヘアメイク、ネイル、肩周りのファーなどで十分に華やかな全体像を演出することができます。
現代の振袖に比べると、確かにママ振は地味な傾向があります。でも、たとえ地味だったとしてもママ振を着るべき理由が3つあります。ママ振にもいいところはあるのです。
現代の振袖の柄はプリント加工が利用されていることが多いため、式典当日、まったく同じ柄の振袖の人と鉢合わせる可能性があります。その点、昔の振袖は1点1点を手縫いで仕上げた唯一無二の着物である可能性が考えられるのです。式典会場で他人とかぶることはまずないと思ってよいでしょう。
お母さまの振袖を着てくれれば、お母さまは、きっと喜んでくれます。また、お母さまにその振袖を用意したのは、お婆さまかもしれませんね。当時の振袖は、今とは違って高額です。苦労して買った振袖を孫も着てくれるとなれば、お婆さまも心から喜んでくれることでしょう。
ママ振を使うことで節約できたお金を、小物の購入代金に回すことができます。さまざまな種類の小物を用意すれば、全体的なアレンジにもバリエーションが生まれるので、色々な機会で振袖を楽しむことができるようになるでしょう。
「ママ振のメリットは理解できるけど、それでも地味だから着たくない…」と思っている人もいることでしょう。あまりにも地味すぎて浮いてしまいそうな違和感があるママ振ならば、無理に使いまわさず、満足できる振袖をレンタルしたほうがいいかもしれません。
ただし今一度、成人式の意味を考えてみましょう。成人式とは、大人になるまで自分を育ててくれた親に感謝する日です。その親を育ててくれた祖父母さんにも感謝する日と言っても良いでしょう。
親や祖父母さんが「古いから着ないほうがいい」と強く言うならば、話は別です。でも、そうでないならば、きっとあなたがママ振を着てくれることを、親も祖父母さんも、きっと感動してくれるのではないでしょうか。
そのような気持ちで、改めて、その地味なママ振と向き合ってみてくださいね。
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